おかみの花日記
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冬の猪苗代(ハンの樹)

| 2010-03-07 17:31:45 | トラックバック(0) | コメント(0) |
ハンノ樹
冬の湖岸
猪苗代湖の冬の湖岸はメランコリックながら美しい
暗い湖面に南の方から明るい光が差し、独特の風景をつくる。

特に湖岸に広がるハンノキの風景は好きだ、猪苗代湖の湖畔、長浜の周辺には見事なハンノキの群落が見られる。

ヨーロッパの絵画にも特に16世紀以前の絵画にこのハンノキの風景がよく描かれている。くねった手のように伸びるハンの木の枝先、

中世絵画の暗い画面にハンノキは不気味さを演出する
ものとしてよく用いられている。その姿は妖怪がやどる、恐い顔をした木のイメージに繋がる。

ハンノキの語源は畔(はん)の木、つまり湖畔や」川の河畔に育つ木という事らしい。

会津盆地の古代社会もこのハンノキが多く茂った湿地だったといわれています。開墾がすすむと他の畦に等間隔に残されあるいは植えられて、稲わらを干す木として利用されたらしい、

写真提供(hitatino,tono)



雪時雨

| 2009-12-24 17:15:40 | トラックバック(0) | コメント(0) |
冬の城
まだ本格的な雪になるには時間があるのかもしれない、いまごろ里山を歩いていると時雨に出合う事がある。

それはやがて雪になり、暫くすると晴れ間が見えてきたかと思ったら又雪に変る 。

会津に住んでいるといつも今頃こんな情景に出会う
先日、俳句をなされているある方がこのような情景を「雪時雨」と言っていた。

雪時雨とはなんと美しい表現だろう。数日前に久しぶりに散歩した鶴ヶ城、ちょうどこの雪時雨でした

太神楽椿

| 2009-12-23 18:02:49 | トラックバック(0) | コメント(0) |
太神楽椿
随分昔のはなしだが11月の炉開きに太神楽の椿を茶席の花にと頂いた事がある。

つぼみは趣があり、炉の暖かさに翌日には花が大輪にちじれて咲いた姿は、あまり見てくれがいいとはとても思えなかった。

関西では清緋(せいひ)と呼び、早咲きの豪壮な咲きぶりは太神楽の名に相応しい、このようにちじれて咲く花のことを獅子咲きと呼ぶ、花の名前の語源もそこからの事らしい。

名前がいい事から、炉開きや口切によく用いられるらしい椿には茶の湯の世界に様々な逸話がある会津の領主だった氏郷が、京に在中の折、よい花入れが手に入ったと、利休様から前田利家、細川らと共に招かれた。

いってみると部屋には花も花入れもなく、何事もなく手前が行われた、

狐に包まれたかのように3人はおもっていたら、ひとりがさてそのよい花入れは何処にと問いただしてみた。

やがて利休様は庭の塵坪に青竹の箸で挟むかのように活けられた花を3人に見せられた。

その美しさに声も出なかったという話が伝わっています
まさか庭の塵坪(ゴミ入れ)に活けられているとは夢にも思わなかったことでしょう



| 2009-11-17 08:01:43 | トラックバック(0) | コメント(0) |
霧
11月に入り早々に少し雪がちらついた。

雪が降る少し前会津盆地は早朝から午前中にかけて
霧に覆われる。

昼暖められた盆地の大気に西から低気圧が近づき
冷たい風が吹き込むと南北に盆地を縦断する大川(阿賀野川)周辺から濃霧のような状態なってきます。

江戸時代に書かれた会津農書にもこの霧のことが書かれていると聞いた事があります。

古い時代はもっと盆地にはハンの木が生い茂り、別な盆地の風景があったはずだなどと様々に想像しながら
川筋を歩いてみる。

もうこの時期になると人の手で植えられたコスモスなどの花以外はないのですが、立ち枯れの草花の中に名残の花を求めてさ迷います。

写真提供*常陸の殿

シラヒゲソウ

| 2009-10-28 20:30:38 | トラックバック(0) | コメント(0) |
シラヒゲソウ
私たちのお店の電気工事などをお願いしている佐藤健司さんが、きわめて珍しい「シラヒゲソウ」の撮影に成功した事が福島県の地方新聞で報道されました。

先日その写真を持ってお店にこられ、見せていただいたが残念ながら私は見たことがない。

主人はもう20年も前に岐阜の園芸店で見たことがあるといっていたがその記憶も定かではないようです。

以下に新聞記事の内容を記載してみます。
(シラヒゲソウは、県内では会津地方南部の一部の地域に分布し、渓谷や河川の」湿った場所にごくまれに生育する。

美しい花であることから盗掘される事も多く、2005年に県の特定希少野生動植物に指定され、採取や譲渡が禁じられている。

佐藤さんは林道から十数メートル崖下の川べりの岸壁に咲いている数株を確認した。シラヒゲソウを見つけるために数年かかっているために、佐藤さんは「感激もひとしおでした」と話している)

佐藤さんにはいままでもいろいろな場所に連れて行ってもらっていますが、本業の傍ら地道な研究をする姿には頭の下がります。

(*写真は佐藤さんが自ら撮影したものです。写真の技術のも驚かされます)




ノウゼンカズラ

| 2009-08-03 17:03:26 | トラックバック(0) | コメント(0) |
のうぜんかずら
会津の梅雨明けが近づくと民家の近くにノウゼンカズラの華やかな花を見かけるようになる。

花が次々と咲き落ちて辺りは花のむくろで埋め尽くされる、散る姿も哀れさを感じさせないほど華やかで強い感じがする。

生命力が相当強いらしく友人の家の前のものは、かなりの太さにになっていた。

改装のために枝を切ったのですがそこからまた新しい芽が伸びだし夏には花の球塊を作るようになってしまった。

この花はいつ頃から日本にあるのかも謎に満ちている
一説のよれば関白秀吉が朝鮮から持ち帰ったとも言われている。

「凌霄花」、漢字ではこう書くらしいが「凌霄花」は漢名からで、「凌」はしのぐ 「霄」は”そら”の意味で、 つるが木にまといつき天空を凌ぐほど 高く登るところからこの名がついた。と何処かのホームページに書かれていた


アメリカの70年代のヒッピーの間では、この花から薬が作られていたと書いてあるのを見たことがあるが何に効くかは忘れてしまった。

茶花には派手すぎて活けづらい、私の店では、いまだに活けたことがない。



あさざ

| 2009-07-07 18:19:11 | トラックバック(0) | コメント(0) |
あさざ
7月も10日を過ぎる頃になると猪苗代湖の北側の湖岸にアサザの群落が花を咲かす。


この頃になると湖面の水温と大気中の温度差が生み出す霧に湖面が覆われる。

猪苗代に住む友人が夏の初めに胡瓜に似た黄色い花がたくさん湖面を埋め尽くす話をしていた。

葉は睡蓮に似ていているが、会津では猪苗代湖の湖畔以外では見たことがない。アサザとは浅沙、つまり浅いところ生育する事に由来するらしい。

花は朝早くに咲き午後になるとしぼんでしまう、人間から見れば、何ともはかない花のように見えるが生態的には見事な繁殖システムを持ちあわせているという。

最近この猪苗代湖で最近湖水の汚染が進行しているといわれています。

温暖化、生活排水や農業肥料による汚染、特に北側は生活排水や農業肥料が大量に流れ込むためか、それを肥料とする葦の群落が湖岸を多い尽くす。

遠浅のその先にアサザは咲いている。それもここ十数年であっという間に汚れてしまったという。

霞ヶ浦ではこのアサザが水質改善のためにアサザプロジェクトとして移植などで水質の改善や環境修復に成果を挙げていると聞いた事がある。

もしかしたらこの汚染とアサザの繁茂、猪苗代湖の水質改善にも役割を果たしているのかもしれない。



梶の葉(七夕にちなみ)

| 2009-07-07 09:45:53 | トラックバック(0) | コメント(0) |
梶の葉
七夕になると梶の木野葉 に和歌を書いて星に供えるという風習が、古代の日本にはありました。

古来梶の木は神木として神社などにたくさん植えられてきました。しかし残念ながら東北地方ではほとんど見かけないといいます。

私たちも料亭時代に、この故事にちなみ、梶によく似た桑の葉を、この七夕の頃になると料理の敷き葉として使用していた。

あるときお客様が、この意味がわかったらしく、「ここの料理人はなかなかの勉強家ですね」とお褒めの言葉を頂いた事があります。

開店以来意味をお分かりいただけた方は初めてでした。環境変化が激しく、人の価値観や幸福感が薄っぺらくなる時代、仕事と向き合いながら、自分達のよりどころを模索する事が続きます。

あるときには自信をなくしたり気落ちをしたり、励まされたりと、この仕事にどのように喜びを見出したらいいのだろう心はさ迷い揺れ動きます、そう考える間にも世の中はどんどん変化してゆきます。

でも時代がどんなに変わっても日本人には、変ってみょうがない価値観や美意識のようなものがあるはずだと長い間思っていました。

時代がどんな意変化しても変らないものそんなものがまだ日本人の魂といわれるような部分にあるはずです。

どんなに環境が変わるとも、そんな新しい時代にも理解していただける料理やお酒、それを提案したいと願っています。

会津にはそれを支えてくれるお宝のようなものがたくさんあります。それを世に出してあげたい、強く願うようになって来ました。





ハンゲショウ

| 2009-07-06 21:34:26 | トラックバック(0) | コメント(0) |
ハンゲショウ
梅雨に入る頃になると、ああ今年こそは活けてみようと意気込んでみるが、ハンゲショウの花は容易に見つけることが出来ない。

適地である水辺が減ってきているせいものでしょうが
農薬や水路の整備など環境の変化も大きく影響しているのだと思う。

夏の茶会に招かれて、傘のさかさまにしたような竹花入れに清楚に活けられているのを見て、何ともすがすがしいことかと思ったものです。

先日も訪れたさるお寺の床の間に同じような花器に
活けられていた。床の間の花は花の語源の「花に近い葉の一部が白くなり花よりも目立つので「半化粧」
からとの説を納得させるのに十分である。

女性の化粧がいつの時代からあったのかは定かではないがこの花の響きと花の姿からは、女の華やかさとか嬉しさとか言う喜びの印象は薄い、夏水辺に咲くハンゲショウは物悲しくとてもさびしい



ギフチョウ見学会報告

| 2009-05-21 18:19:07 | トラックバック(0) | コメント(0) |
ギフチョウとの出会い
約束の見学会の日、参加者は総勢7名参加する予定の画家「田中真砂子」さんが急に予定が出来て来れなくなったがいま注目の郷土史家「石田明夫」さんと
真咲よう子

替わりに演歌歌手の 真咲よう子さんとプロデュサーの方がかたくりに吸蜜に集まるギフチョウとカタクリの花を見たいと参加することになった。

会津若松の駅で待ち合わせ、そのまま西会津の集合場所に10時に到着、西会津町の山の中の某場所え向かうそこから急斜面の登山道を昇り始める.
オオバキスミレ


雪椿の花やオオバキスミレ、暫くするとイワカガミのピンクの美しい花の群生が私たちを迎えてくれた。

突然登山道の藪の中から蝶が舞い上がりまし。ギフチョウです。どうやらイワカガミやスミレの花に吸蜜に来ているらしい
iwakagami


ギフチョウが産卵する、エチゴカンアオイもあちこちで見かけま。暫くすると岩だけで構成される山肌の尾根沿いにでました。

そのあいだ私たちは何度もギフチョウの蝶道と呼ばれる場所に舞い上がるギフチョウに出会った。

山肌が岩だらけの尾根沿いは、イワカガミの群落が続いていました

ご案内(ギフチョウを見に行く会)

| 2009-04-18 07:53:10 | トラックバック(0) | コメント(0) |
ギフチョウ
ご案内
ギフチョウを見に行く会
このたび、私たちに自然の動植物について色々教えていただいている
佐藤さんのご好意と案内で奥会津のギフチョウを見にゆく事になりました
ご希望の方はぜひご参加ください
 日時 5月6日、朝9時 籠太集合
 場所 福島県耶麻郡西会津町周辺
 定員 6名
 受付締め切り 5月1日
 申し込み 籠太まで
 TEL 0242-32-5380
*長靴、弁当、雨具を持参してください


リュウキンカ

| 2009-04-17 07:29:33 | トラックバック(0) | コメント(0) |
リュウキンカ
ザゼンソウの花を見に行って、他にも初めて見た花に出会った。

早春の頃、高原に水芭蕉やザゼンソウと共に
水辺に春を告げる花といわれているリュウキンカです。

考えてみると、お店が忙しいこの時期に高原地帯に出かけることはほとんど機会がなかった。

私たちが訪れたその場所は水辺を好むハンの木が生い茂り人目につきにくく、水はけが悪いために開発の手から逃れてきたのでしょう。

あたりには、そのハンの木の丸い実があちこちに散乱していた。樹下には湧き水があちこちでみられ、佐藤さんはリュウキンカはこんな場所を好むと教えてくれた。

初めて出会った感じがしなかったのは、テレビや本でその姿を何度も見ていたからなのでしょう光沢のある厚手の葉、黄金色に輝く花びらは春の花に相応しいものです。


(写真は携帯のカメラで・・)


ザゼンソウ

| 2009-04-15 10:49:40 | トラックバック(0) | コメント(0) |
佐藤さん

先日、植物や生物に詳しい佐藤さんから
ザゼンソウを見に行きませんか?と誘われた。

高山地帯の沼地や湿り気の多い場所で水芭蕉はよく見かけるが、でもザゼンソウは残念ながら見たことがなかった。

約束の日の朝、佐藤さんは山歩きにもう20年以上使用しているというレトロなランドクルーザーに乗って現れた。途中友人のギャラリーへより、いっしょに見に行くことになった友人と合流、案内されて磐梯町のある場所へ向かいました。

道路から山の中の小道を進み、車を止めてそこから暫く歩いて、私たちはハンの木が生い茂る湿地帯と足を踏み込んだ。

そこでぼみの状態の目の前に現れたザゼンソウの群落に暫く声が出なかった。花の語源はその姿が
仏像の光背に似た形の花弁の重なりが僧侶が座禅を組む姿に見える体といわれています。
しかしザゼンソウは満開の時は姿に似ずひどい悪臭がするといわれています。
ザゼンソウ

同じ仲間の水芭蕉もあの清楚な姿とは裏腹に
鼻をつまみたくなるような悪臭がするといいます。
花粉の媒介をするのがハエというとどんな臭いがするか
想像がつくというものです
私たちは確認できなかったが佐藤さんは
熊の食跡があるといっておりました
熊が冬眠から覚めた跡にこの毒をもつザゼンソウを食べて
体の排毒をするのだそうです
高原の人目につかない湿地
いつまでもこのままでいて欲しいと願うものです


ヤドリギ

| 2009-04-01 09:05:36 | トラックバック(0) | コメント(0) |
ヤドリギ
春まだ遠い、会津の高原地帯低地では普段あまり見られない冬だけに登場するものがあります。

大きな広葉樹の上などに寄生するヤドリギです。遠くから見るとまるでぼーるのようなかたまりにみえることがある。

ただ寄生するだけの悪い植物のように思われてきたが
どうもそうではないらしい。森の中で生態系の重要な担い手として存在しているといわれています。

昨年オーストラリアの原生林を歩く機会に恵まれたが
ヤドリギの種類の多さに驚かされました。オーストラリアでは樹上に巣を作る200種以上の鳥はヤドリギに営巣することが知られており、これはオーストラリアに住む鳥の75%以上を占めるまでいわれているそうです。

ヤドリギの量が多い地域はより多様な世界を形成する事から、このような生物間の相互作用は生物の多様性に大きく貢献しているのでしょう。

日本ではこの木には「レンジャク」の仲間が実を求めて集まる。以前知り合いが持ってきたヤドリギには実がついていた。

それが異常な粘着性を帯びていたのが印象的であった
その実のせいなのでしょうか、市内でも時折見かける
レンジャクはよく見ていると糞が糸をたらしたように
見えることがあります。

友人からお城の木の中にも宿木がついていると教えられたことがありますがまだ確認はしていない。



アカゲラ

| 2009-02-23 07:06:50 | トラックバック(0) | コメント(0) |
アカゲラ
冬の雑木林は普段目にする事ができない生き物に出会う事ができる。

その代表的なものがアカゲラ、きつつきの仲間です。
会津の里山にも一年中いるらしいのですが、春から秋にかけては木の葉や木立に遮られてなかなか姿を見せてはくれない。

近くでは鶴ヶ城のなかの立ち木でも、冬であれば姿を見る事がある。ドラミングといわれる木を突く音も静寂な冬にはよく聞こえる。

何よりも回転しながら木を昇る姿も何ともかわいらしい。
暦の上ではもう春、今年は比較的暖かく雪の少ない冬のせいか冬芽がいつもの年より早くん大きくなっているような気がする。

何人ものお客様からお土産にと蕗の薹を頂いた、蕗味噌も今年は早めにつくりました。