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この人太田和彦さんの「居酒屋放浪記」に登場する本名君です。籠太に出入り始めてはや十数年、彼は まさに創業以来の常連だ。
太田和彦さんが客の振りをして居酒屋放浪記の取材に来ていた時に「あれ?」と、そっと耳打ちして「太田さん来ているよ」って私に教えてくれたのが彼。酒を飲んでいる大田氏に向かい「あんたイザケンの太田さんでしょう」と言ったら驚いていた事を昨日の事のように思い出す。
本名君とそろそろ(太田さんが)うちにも現れる頃だな・・なんてうそぶいていた。二人とも居酒屋放浪記の愛読者で、太田さんが来る前から「会津居酒屋研究会」を称し居酒屋めぐりをしていた。
そんな彼も、何時ごろからかは定かでないがカウンターの中に入り手伝ってくれるようになった。今でも時々忙しい時は助っ人をお願いする。何より几帳面で仕事はきちんとしている。
彼は俺のことを「狸親父」と呼んでいるらしい、どうもあちこちの店で、籠太の親父は「たぬき」だ「たぬき」だと、言いふらしているみたいだ(何で俺の正体が分かったんだ?・・・)。
酒に関してはかなり鼻が利くらしく、彼に様々な酒を試飲させて感想を聞くのがとても楽しい。

| 03.親父の「お薦め」 11月27日 09:38 |
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会津盆地も今日この頃一段と冷え込みが厳しくなってきた。昼ごろ天気がよくなる時は、朝方盆地が霧で覆われる。
そんな日は干物を干す事が頭に浮かぶ、そうだ籠太のブログを呼んでいる人に干物の作り方を伝授しよう・・っと・・。
肴はアジ、いわし、さば、かます、何でもいい、開いてから、えら、内臓を取り軽く水洗いをする。1ℓも水に酒50cc、塩30g(海水の塩分)で立塩をつくりその中に2時間ぐらい浸します、これだけ。
あとは盆ざるかなんかで水分を良く切りお天気がよければ1時間位干せば最高!あとは美味しいお酒が待っている。うひひ、うめぞ~。
この写真は隣の駐車場で干しているカマスだが、猫たちもおばちゃんたちに餌をもらうせいか目もくれない。干したカマスの脇を知らん振りして通り過ぎる。

| 04.親父の「食い意地紀行」 11月23日 22:50 |
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・・・きぬおとめ・・・
「杉」を出てすぐ近くに二件目の居酒屋、二幸へ立ち寄る。雪中梅を注文し、昔の職人の雰囲気を残した親父さんのなめろうと蟹しんじょうの餡かけを頂く、むすめさんに「会津に嫁に来ないか」なんてからかいながら、しばらくしてお店を後にする。昔から越後から嫁をもらうと金持ちになると言われていた。
そのあと、つるちゃんの隠し玉の店に案内するという。昔の遊郭の町並みの雰囲気を残す路地をあるいてゆくと、つるちゃんは「酔泉」という中々雰囲気がいいお店に入った。奥から中々色気のある女性が「いらっしゃい」とにこやかに出迎えてくれた。
まずは瓶ビール 、このころになるともともと酒に弱い親父、お腹も酒も限界に近づいてきていた。それでもお通しに出された「はないか」の煮付けのうまさに愕然。
気を取り直して新潟名物の「のっぺじる」を頂く。これが又美味い、特にのっぺじるに使われているこのサトイモは「きぬおとめ」だと思った。きぬおとめがつくる「きぬおとめ」ののっぺじる・・?(何言ってんだろう俺・・)
昔芸子だったというママの顔がますます「絹乙女」に見えてくる。いい店だな~つるちゃん!俺こんな店大好き、とにかく食べ物がうまい。つるちゃんに、俺近所にこの店あったら毎日来ちゃうなんて言っている。
しばらくしてつるちゃんの奥さんが迎えに着たので、「きぬおとめ」に別れを告げて宿泊先のホテルに向かった。その晩は心地よい夢を見ながら眠りについた事はいうまでもない。(みんな!五泉にいくなよ・・俺は又行こう)

| 04.親父の「食い意地紀行」 11月23日 17:54 |
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五泉の夜はふけていつしか辺りは暗くなり、つるちゃんは五泉の飲み屋街に案内してくれた。まずはそこのつるちゃんのひいきの店「杉」に向かう、地味だが年季が入った店の風格があり、中々よさげな匂いがする。
昔は店内のヒューズが飛ぶほど繁盛したという、店内に入るとまだ時間が早いせいか、誰も居なくカウンターの中央部に座る。
店員のおばちゃんに「あれ?マスターは居ないのか・・」と聞くと「まだ来てない」と言う。ビールを注文して店内を眺めてみる、中々面白い味のある店である事に気づく。
まずメニューやPOPの字体がいい、美味しさをそそる字とでも言うのか、これがなかなかうまそうな字なのだ。おもわず笑ってしまうような愛嬌ある表現がなんともいい。「まずたまごやき」というのがあり、どんなものかと興味がわき注文してみる、
出てきてみると何のことはないただの出し巻きなのだが、これがでかくて美味い。次に注文した、牛蒡のから揚げなどというのもなかなかのもので、これまた美味しい。
そのあと五泉の地酒菅名岳の原酒を注文する。その前後に〆針鶴の月を飲んだような気がする。そのうちいなせなマスターが現れた。つるちゃんがここのマスターのキャラは最高といってた意味がわかった。俺はこの人に比べると暗いなと正直思った。
いいな~あんなマスターは。そのうちに混んできたので俺たちは「杉」を後にして2件目に向かう。(つづく・・)

| 04.親父の「食い意地紀行」 11月23日 17:12 |
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名刹をあとにしてその後つるチャンは、籠太にいつもお土産に持ってくる美味しい水の汲み場所に案内してくれた。そこは白山のお隣の山、管名岳と言う高山の山麓にあった。
きけば村松の酒、越後杜氏もここの伏流水だという、水汲み場のあたりは、休日という事もあるのかペットボトルをダンボールに詰めて汲めるだけ汲んで行こうという人でいっぱいだった。
つるちゃんはそこから百メートルくらい離れた源泉に案内してくれた。ここの水は本当に美味しいと思う。いつもつるちゃんに「おみやげはここの水だけでいいよ」といっている。いつだったか、この水で炊いたご飯は感動的な美味しさだった。
辺りに夕闇が迫り、今回の目的のひとつであるお菓子の調査もかねて、五泉市内の菓子屋を数件案内させてもらった。昨年「会津」の本の執筆の中で会津藩時代のお菓子 を再現して写真に取り発表したが、半分以上はすでに会津で無くなっており、どのようなものなのかも皆目見当がつかなくなっている。
ところがその痕跡が新潟周辺残っているという話を新潟の短大の先生から聞いていた。(この話は後で又書きます)それを確認したかったのだ。
又、この地域はきぬおとめという、でかいサトイモの産地である。今回は時間が無くて会えなかったが、この生産者につるちゃんの知り合いにいるというのだ。先回お土産にいただいたサトイモはとても美味しかった。(つづく・・)

| 04.親父の「食い意地紀行」 11月20日 20:51 |
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・・・すばらしき名刹・・・
次に向かったのが新潟の名峰「白山」に麓にある慈光寺、曹洞宗新潟修行堂4家寺のひとつだ。
この辺りは郷人とが古くから銀杏を植えて、それが秋黄金色に色づくことから「黄金の郷」と呼ばれている。この参道がまたいい、寺に近づくにつれ沢沿いに杉の巨木が植えられ、そのあちこちに古い石仏が散在する。何とも俺好み・・。
この参道の奥に慈光寺の山門が見えてきた。禅宗の修行道場の様式をきちんと残した、すばらしいお寺だ。あたりは杉の木立に囲まれて薄暗く、あいにくの雨。しかし何という威厳の有るお寺だろう・・
何だかはじめて来たような気がしない感覚、不思議な懐かしさを感じる。(俺、前世は坊さんだったんだろうか・・)
僧堂の蝋燭の光のなかに浮かび上がる本尊、雪深いこの地でかって多くの修行僧がこの禅堂の中に座った姿を想い描く。
ほどなくこの寺を後にして参道入り口近くに有る茶店で、蕎麦を食べる。この蕎麦が又なかなかの味であった。(つづく・・)

| 04.親父の「食い意地紀行」 11月20日 08:52 |
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・・・五泉の夜はふけて・・・
新潟のつるちゃんから、中野邸の紅葉がきれいだから見に来ないかと電話があり、家内と相談、行くことになった。ところが店を閉じて車のガソリンを入れに出かけようとしたら、エンジンがかからない。(大変だ!いまさら断れないどうしよう・・)
家内は軽のバンでは腰が痛くなるからいきたくないという、何とかなるさてな調子で、翌朝親父はスズキの軽バンで高速に乗り勇ましく一路新潟を目指した。
磐越道は通行量も少なく、次々とのろのろ走る軽バンを後続車が追い越してゆく、安田インターで下車、五泉市を目指す、落ち合い場所の牡丹園で待ち合わせ、ほどなく年期の入ったワゴン車に載ってつるちゃんが現れた。
お土産の沖縄泡盛と馬刺しの燻製を渡し、車を宿泊するホテルに置いて「年期の入ったワゴン車」に乗る鶴ちゃんの案内で中野邸へむかう。もみじがきれいな中野邸はものすごい人であった。新潟の石油王の豪邸は、その広大な敷地にもみじがたくさん植えられている。
本当にきれいだ。おそらくこの時期が一番賑やかなのだろう。それにしても見学者ですごい人出だ。道路は渋滞、そういえば家内と以前ここのコレクションの陶磁器を見に来た事がある。中野邸の庭を眺めながら、もみじがはらはらと散る様子をつるちゃんと眺めていた。
そのあと中野邸を後にして前にある物産館を見学、お菓子などの買い物をし、そのあと近くにある美味しいラーメンをめざす。川沿いに有る「蔵」を改造して店舗にしたなかなかいい店だ。新潟のラーメンは細めのちじれ麺、煮干味のだしがとてもいい。(つづく・・)

| 01.親父の「ぼやき」 11月16日 23:37 |
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籠太を移転してもとの籠太の誰が入るんだろうと気になっていた。あれから半年以上が過ぎたのにまだ決まらない。
お店は備品を移転するときに、内装そうはそのまま残してきた、調理器具や冷蔵庫を入れればそのまま使えたはずである。
このまま誰も借りないんだろうか・・毎日旧店舗の前を通るたびに複雑な気持ちで「貸し店舗」の看板を眺めている。ただこの店は家賃がとても高かった・・。
私たちはふくまんに近い利便性を買ってここに決めたいきさつがある。誰か良い人に借りていただければいいのだが・・。

| 01.親父の「ぼやき」 11月04日 00:26 |
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昼下がりの駐車場
籠太の隣に大きな駐車場がある。つい数年前まで、伝統ある会津を代表する「梅屋敷」と呼ばれる料亭だった。
様々な歴史上の人物がこの料亭を訪れ、利用したといわれている。竹久夢二、武者小路実篤、歴代の政治家や芸術家。そんな料亭も数年前に後継者がいない事と、時代の変化に抗しきれず店を閉じた。
500坪に及ぶ広大な敷地は数年間荒れるに任せていた。3年ほど前にこの広大な敷地は駐車場になった。
場所柄昼はあまり車が止まってないが夜になると、この辺りの飲み屋を目的に集まる車で瞬く間に満杯になる。
そんな駐車場も、夏暑い頃にはあんまり人の姿は無いが、秋晴れの今日この頃は、近所の老人たちの運動場になっている。ちかくにグループホームや老人病院が近くにあり、そこの老人たちが介添え人に引率されて散歩に来る。看護婦さんに付き添われた車椅子の人、ベビーカーを押す老人。ただぼんやりと日溜りにたたずむ老婆。
しかしこの駐車場に集まるのは人間だけではない。野良猫が十数匹いて、またその野良猫に餌を与える人がいる。専用の容器や発砲スチロールのトレイなどに餌をおいて野良飼いしているのである。
よく見ているとそれも餌を与えているのはいづれもおばちゃんやおばあさんだ。いづれの人もどうも一人暮らしらしく、なんとなく昔は水商売をやっていたという雰囲気である。
かっては夜の世界で華やかに生きていたにちがいない。餌を与える後姿はうら寂しい孤独のにおいが漂う。ただ困るのはこの猫の餌の残りをカラスやねずみがおこぼれにあづかってあつまってくること。
最近はこんな街中でハクビシンの姿も見かける。姿は狸に似ているが、どうやらハクビシンが猫のおこぼれにあずかっているようだ。真夜中に猫の餌を食べているのを数回見かけた。そんな野良猫たちも糖尿病になりはしないかと心配するくらい、幸せそうに艶がよく丸々太っている。