最近温泉が大好きになってきた。出かける用事があると必ず時間をつくり温泉を探し入る。温泉には様々な思い出もある。この話をすると友人は吹き出しげらげら笑い出してしまった。
昨年南会津の舘岩村にある、木賊温泉に行ったときのことだ。川原の露天風呂に降りてゆき気持ちよく温泉に入っていたまでではいい。その内外の脱衣所のあたりで女性の声がする。やばい!と思う気持ちとスケベ心半分で、小沢昭一ならぬ親父の心は複雑に揺れ動いたわけであります。先客に男性がいるとなれば入ってこないかもしれない、などとあらぬ想像をして期待が膨らみつつもじっとしていると、この30代後半~40代ぐらいの女性軍、はずかしがる様子も無く賑やかにどかどか闖入してきた。いやはや賑やかな事はいうまでもない。親父はすっかり小さくなり隅の方でお湯から上がるタイミングを見ていた。そのうちにこの女性軍団、私の顔を見ながらニヤニヤしている。あぶない!危機的状況と判断、するとそのうちのひとりが私の方に近づいてくるではないか。いけない!貞操の危機と思いきや突然こう言った。「親父さん、鼻血がでているよ・・」
いや恥ずかしいのなんのって、親切に女性軍団はちり紙まで持ってきてくれた。『私たちそんなに魅力的かしら』なんて冷やかされ旧知の仲のようになってしまった。尾瀬に向かう帰り予定を変更して籠太のお客になってくれたが、最後まで冷やかされていた。